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最近、testing(=squeeze) の不具合調査が多いなあ。^^;
xserver 関連のアップデートをしてから、Iceweasel(=Firefox) や
Emacs のスクロールがやけにカクカクするようになりました。
以前 [2008-08-24-1] で似たような現象が起きた時は、理由が分からない
まま解決できたため、この現象に気づいたときは正直げんなりしました。
(この時予想したソフトレンダリングは、勘違いということが今回判明。)
今回は過程を重視したいため、結論は後に書きます。
まず、X の VIDEO まわりの設定を調べました。私の PC の VIDEO カード
は ATI の Radeon HD 2400 PRO です。ただ、/etc/X11/xorg.conf には以
下のような情報しか書かれていませんでした。
Section "Device" Identifier "Configured Video Device" EndSection
気を取り直して、ググってみたところ debian-users:51900 が引っかかっ
たので、
# dpkg-reconfigure -plow xserver-xorg
等やってみたが変わらず。/etc/X11/xorg.conf は touch された形跡さえ
ありませんでした。
どうやら最近の X は /etc/X11/xorg.conf ではなく、hal で設定されてい
るようです。lshal コマンドで設定内容を確認できるようです。
% lshal
lshal の出力にはめぼしいものはありませんでしたが、このスレッドの以
下のコマンドに解決のヒントが隠されていました。
% grep EE /var/log/Xorg.0.log
% grep WW /var/log/Xorg.0.log
実行しました。
% grep EE /var/log/Xorg.0.log
(WW) warning, (EE) error, (NI) not implemented, (??) unknown.
(II) Loading extension MIT-SCREEN-SAVER
(EE) RADEON(0): Acceleration initialization failed
% grep WW /var/log/Xorg.0.log
(WW) warning, (EE) error, (NI) not implemented, (??) unknown.
(WW) The directory "/usr/share/fonts/X11/cyrillic" does not exist.
(WW) RADEON(0): Direct rendering disabled
Direct rendering disabled などという、描画が遅くなりそうなキーワー
ドを発見しました!!
Direct rendering は DRI(Direct Rendering Infrastructure) という略
称があるらしく、xdriinfo コマンドで状態を確認できるようです。案の定、
有効になっていませんでした。
% xdriinfo
Screen 0: not direct rendering capable.
ここで、公式のバグ報告を探してみました。
Debian のバグ報告は Google グループから参照できるようです。
Bug#544938 が私の現象と良く似ています。
Bug#544938: linux: direct rendering does not work with radeon driver on kernel 2.6.30-1-i686
私の /var/log/kern.log にも Bug#544938 と同じエラーログがありました!!
Oct 19 00:16:52 vergil kernel: [ 34.336437] platform r600_cp.0: firmware: requesting radeon/RV610_cp.bin
Oct 19 00:16:53 vergil kernel: [ 34.435915] r600_cp: Failed to load firmware "radeon/RV610_cp.bin"
Oct 19 00:16:53 vergil kernel: [ 34.435918] [drm:r600_do_init_cp] *ERROR* Failed to load firmware!
Moritz Muehlenhoff さん曰く、firmware-linux パッケージをインストー
ルすべきとのこと。
インストールしました!再起動しました!解決できました!!
- スクロール時のカクカクが直りました。
- /var/log/kern.log のエラーログがなくなりました。
- /var/log/Xorg.0.log のログが変わりました。
(WW) RADEON(0): Direct rendering disabled
↓
(II) RADEON(0): Direct rendering enabled
- xdriinfo の結果も変わりました。
Screen 0: not direct rendering capable.
↓
Screen 0: r600
testing で問題が起きたときは、公式のバグ報告を確認するのが良さそうです。
バグ報告の詳細は Debian バグ追跡システムをどうぞ。
追記(2009-10-19):
とは言え、testing はトラブルが多いなあ。testing は unstable で問題
のなかったパッケージを機械的に集めているだけなので、安定度で言えば
イマイチらしい。unstable に移行しちゃおうかなあ?
- Debian sid(不安定版)を常用する - Hatena::Diary::Ubuntu
[2009-09-06-1] のその後です。
1ヶ月使いましたが、それほど不満はないです。むしろ Let's Note W2
CF-W2AW1AXR と違和感がなさ過ぎて、置き換えたことを時々忘れるくらいです。
私のようにメインマシンが Linux で、サブマシンに Windows を探してい
るという人には良い選択肢だと思います。5 万で買えますし。(Let's
Note は 20 万したなあ。。。)
Let's NOTE と比べて、良くなったと感じる点です。
- 若干パフォーマンスが上がりました。
- Bluetooth が使えるようになりました。時々 [2009-08-29-1] のワイヤ
レスヘッドホンで遊んでいます。
Let's NOTE と比べて、悪くなったと感じる点です。
- ファンの音が多少気になります。
- 解像度は高くなりましたが、画面は小さい(10.1 型ワイド)ので、目が疲
れそうです(※1)。
- キーボードが小さいので、打ち辛そうです(※2)。
- 足元に置いているのでそれほどでもありませんが、外付けマルチドライ
ブが少し邪魔です。
※1 いつも外部モニタに出力させているので、画面になにか表示させるこ
とはほとんどありません。
※2 synergy を使っているので、キーボードに触ることはほとんどありま
せん。[2009-07-20-3]
;; Emacs 起動時の初期化時間を返す。 (emacs-init-time) => "26.6 seconds" ;; Emacs の動作時間を返す。 (emacs-uptime) => "1 day, 15 hours, 2 minutes, 17 seconds"
参考にした Web サイト:
Emacs23における変更点(一部) - とりあえず暇だったし何となく始めたブログ
# 接続("mysql>" プロンプトに移行する。)
% mysql -u root -p
# データベースの一覧
mysql> show databases;
# 文字コードの確認
mysql> show create database データベース名;
# データベースの作成
mysql> create database データベース名;
# 文字コードに utf-8 を指定したデータベースの作成
mysql> create database データベース名 character set utf8;
# ユーザの追加
mysql> grant all privileges on データベース名.* to ユーザ名@localhost identified by 'パスワード';
# データベースの削除
mysql> drop database データベース名;
# サーバのステータス情報確認。"mysqladmin -u root -p status" はこれの簡易版。
mysql> status;
# サーバの詳細なステータス情報確認。"mysqladmin -u root -p extended-status" と同様。
mysql> show status;
# 終了
mysql> exit;
# 変数の確認
% mysqladmin -u root -p variable
# 存在するデータを全てバックアップ
% mysqldump -u root -p -x --all-databases > alldump.sql
# 全てのデータベースのバックアップを復元
% mysql -u root -p < alldump.sql
# 特定のデータベースのバックアップ
% mysqldump -u root -p データベース名 > dump.sql
# 特定データベースのみの復元(データベースを作成してから下記コマンドを実行)
% mysql -u root -p データベース名 < dump.sql
参考にした Web サイト:
mysql - Linuxで自宅サーバ構築・管理: KSKNET
mysqldumpでバックアップ&復元 - phpspot
追記(2011-07-27):
Mac 用 DMG をインストールした場合、以下のコマンドで mysqld を
start/stop 出来る。
# /usr/local/mysql/support-files/mysql.server start
# /usr/local/mysql/support-files/mysql.server stop
[2009-10-08-1] はデータベースに sqlite3 を使用する方法ですが、書き
込みが行われている時はデータベース全体がロックされるなどパフォーマ
ンスに問題があるそうです。そこで、MySQL を使う方法も試してみました。
前回に補足する形で説明していきます。
さらに、MySQL のデータベースも作成します。
% mysql -u root -p
# 文字コードに utf8 を指定したデータベース redmine を作成
mysql> create database redmine character set utf8;
# データベース redmine のユーザ redmine を作成し、パスワードに XXXXXXXX を設定。
mysql> grant all privileges on redmine.* to redmine@localhost identified by 'XXXXXXXX';
mysql> exit;
--- config/database.yml.example 2009-09-13 21:10:16.000000000 +0900 +++ config/database.yml 2009-10-10 23:14:31.000000000 +0900 @@ -10,9 +10,10 @@ adapter: mysql database: redmine host: localhost - username: root - password: + username: redmine + password: XXXXXXXX encoding: utf8 + socket: /var/run/mysqld/mysqld.sock development: adapter: mysql
socket の場所は以下のコマンドで調べられます。
% mysqladmin -u root -p variable | grep socket
設定の差分はこんなところです。
注意点として sqlite3 の時はデータベースが redmine-0.8.5/db に作られ
ましたが、MySQL の時は /var/lib/mysql 等に作られます。バックアップ
を取り忘れないようにしてください。
データベースのディレクトリは以下のコマンドで調べられます。
% mysqladmin -u root -p variable | grep datadir
MySQL の主要なコマンドや、バックアップの取り方は [2009-10-10-2] に
まとめました。
Redmine とは、プロジェクト管理ツールです。
仕事で必要になったので、手始めに自宅で構築してみました。
lenny から Ruby on Rails がパッケージに含まれるようになったそうで、
比較的簡単に構築することが出来ました。
構築したマシンに既に apache2 や libsqlite3-ruby1.8 をインストールし
ていたので、今回は rails のみのインストールで済みました。
% cd ~/public_html
% tar xzf redmine-0.8.5.tar.gz
展開したディレクトリに移動します。
% cd redmine-0.8.5
サンプルを元に設定を開始します。
% cp config/database.yml.example config/database.yml
修正内容は以下のとおり、公式と同じにします。
--- config/database.yml.example 2009-09-13 21:10:16.000000000 +0900 +++ config/database.yml 2009-10-08 21:27:03.000000000 +0900 @@ -7,12 +7,9 @@ # http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/old-client.html production: - adapter: mysql - database: redmine - host: localhost - username: root - password: - encoding: utf8 + adapter: sqlite3 + dbfile: db/redmine.db + timeout: 5000 development: adapter: mysql
サンプルを元に設定を開始します。
% cp config/email.yml.example config/email.yml
修正内容は以下のとおり、公式と同じにします。
--- config/email.yml.example 2009-09-13 21:10:16.000000000 +0900 +++ config/email.yml 2009-10-08 21:27:32.000000000 +0900 @@ -3,12 +3,9 @@ production: delivery_method: :smtp smtp_settings: - address: smtp.example.net + address: localhost port: 25 - domain: example.net - authentication: :login - user_name: redmine@example.net - password: redmine + domain: localhost development: delivery_method: :smtp
% rake db:migrate RAILS_ENV=production
% rake load_default_data RAILS_ENV=production
ja を選択。
% chmod -R o+w .
% ./script/server -e production
Redmine を毎回手動で起動するのはかっこ悪いので、自動起動するように
設定を行います。
さらに、http://localhost:3000/ ではなく、http://localhost/redmine/
でアクセス出来るようにします。
# ln -s ~masutaka/public_html/redmine-0.8.5/public /var/www/redmine
--- /etc/apache2/mods-available/passenger.conf.default 2009-08-20 05:33:57.000000000 +0900 +++ /etc/apache2/mods-available/passenger.conf 2009-10-08 23:27:10.000000000 +0900 @@ -1,4 +1,5 @@ <IfModule mod_passenger.c> PassengerRoot /usr PassengerRuby /usr/bin/ruby + RailsBaseURI /redmine </IfModule>
# /etc/init.d/apache2 restart
2,3,4 は http://tech.lampetty.net/tech/index.php/archives/276 を
参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
追記(2009-10-10):
データベースに MySQL を使用する方法も検討しました。[2009-10-10-1]
これはすごい。Web ブラウザのアドレスバーに以下を入力し Enter すると、
今表示されている内容を直接編集できる。Firefox 3.0.14 と IE8 で出来
ることを確認した。
javascript:document.body.contentEditable='true'; document.designMode='on'; void 0
WEBブラウザーに表示されている画面を直接編集する方法 - sanonosa システム管理コラム集
追記(2009-10-04):
戻す方法はないものかなあ。'false' と 'off' では出来なかった。
追記(2009-10-17):
「戻す方法」というのは、「編集モードから閲覧モードに戻す方法」のこ
とです。端折った書き方ですみませんでした。もう少し楽な方法が見つかっ
たので、以下に追記します。
IE では、以下を入力し Enter すると編集状態を保ったまま閲覧モードに
戻せますが、Firefox ではそれができません。
javascript:document.body.contentEditable='false'; document.designMode='off'; void 0
はてなブックマークからの情報によると、Firefox の Page Hacker アドオ
ンを使えば閲覧モードに戻せることが分かりました。編集モードへの移行
もこのアドオンで出来ます。
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