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2021-01-05 (火)

思考を寝かせて、優先順位を決めるための「やるかもしれないリスト」がとてもうまくワークしている

[2020-12-03-1] では優先度は優先順位の下位レイヤーであり、優先順位を決めることが大事という話をしました。では優先順位はどう決めると良いでしょうか?

私はここ 10 年くらいの試行錯誤の末に「やるかもしれないリスト」という方法にたどり着きました。

現在はこのような esa 上の 1 記事として存在しています。

画像


私が「やるかもしれないリスト」でやっていることはだいたい 3 つです。

・頭の中を 1 つのテキストファイルにリストとして書き出し続ける
・優先順位を並べ替え続ける
・敢えて時間を置くことで、思考を寝かせ、よく練られた考えにし続ける

2020-06-09 に作ってから 203 回更新しています。1 日 1 回以上更新している計算になります。

アイディアを思いつくたびに追加したり順番を入れ替えたりしているので、このような更新回数になりました。こういうことはだいたい、仕事以外の時間、例えば散歩やシャワーの時に思いつきますよね。

以下の 4 つのポリシーで「やるかもしれないリスト」を更新し続けています。

1. 1 つのテキストファイルにする


この段階では、GitHub Issue や Trello、Asana などの便利なタスク管理ツールは使いません。

そもそも「やるかもしれないリスト」はタスクに落とし込む前の、もっと曖昧なものを扱う方法です。

各種タスク管理ツールは、具現化し、やることが決まったタスクを扱うツールだと思うので、その前の段階で使うのには適さないと考えています。

思いついたベースでタスク管理ツールに追加していくと、重要度が低いものや、まだ考えが練られていないタスクが作られがちです。一度タスクにしてしまうと、思考を寝かせて考えを練るのは難しい気がしますし、順番もつけづらく、削除もやりづらいと思います。

「やるかもしれないリスト」に一旦溜めることで、それらを避けることが出来ます。

2. 番号付きリストにする


先に話したとおり優先順位を決めることが目的の 1 つなので、その意図を反映した番号付きリスト(ordered list)にしています。ただのリスト(unordered list)にはしていません。

さらに書くと、h1 や h2 などの構造化は、順番を付けづらくなるのでオススメはしません。

前述の画像で構造化しているのは、私が現在一時的に複数プロジェクトに所属していたり、会社全体に関わることを多少やっているからです。繰り返しますが、順番を付けづらくなるのでオススメはしません。

3. 説明はできるだけ簡素にする


以下は実際のリストを抜粋したものです。

1. xxx view の primary_key に媒体も加える [:slack:](URL)
    * Yahoo! JAPAN と Yahoo! が混在しているので、力技で直す必要がある
1. primary_key のテストから始めてみる
    * primary_key が null でないテストはしたほうが良さそう
1. Database Performance で 10 秒以上かかるクエリを減らす [:github:](Issue URL)
    * :bulb: 「ここから探索」して、Query Link を加えれば遅いクエリにたどり着ける



各リストは説明を 1~2 行程度に留められる大きさにしています。大きすぎると、思い出したり順番を入れ替えるのが面倒になるので。あと、関連するリンクがあればそれも添えます。未来の自分への助けになります。

とは言え、情報量が多くなることもあるため、その時は諦めて GitHub の Issue を作って、リストにリンクを添えます。

4. バッサリ削除する


思いつきで追記しているので、必要なくなることはあります。そのような時はバッサリ削除です。

「やるかもしれないリスト」に溜め、時間を経過させることで、思考を寝かせ、考えを練ることを期待しているので、特に問題ではありません。考えを練ったことで、余計なことをやらずに済んでいます。

それもあって「やるかもしれないリスト」という名前にしています。「やることリスト」ではないし「やりたいことリスト」でもないです。

ついでに書くと、終わった作業もバッサリ削除して忘れます。markdown の checkbox などで終わったことを管理しません。




以上のようなポリシーで「やるかもしれないリスト」を更新し続けると、自然と優先順位の高いものが上がってきます。次何やろうかなーと思った時は、上の方にあるものを GitHub の Issue にします。

こうすれば、自然と優先順位を決めることができ、今必要なことに集中できます。考えが練られていないタスクが、タスク管理ツールに作られる確率は減ると思います。

常に考え続けている状態なので、次の Q (Quarter) の計画はすぐ立てられると思いますし、ここ数年「やることが何もない」ことも起きていません。

ここまでの考え方は『思考の整理学』という本から大いに影響を受けました。



多少回りくどくて冗長な本だったと記憶していますが、「考えを寝かせる」この一点だけが自分に突き刺さりました。

最初に書いた、散歩やシャワーの時に良いアイディアが浮かぶことが多いのは、まさに考えを寝かせているためだと思います。

優先順位は [2020-12-03-1] で書いたように、期日や優先度などで決める必要がありますが、「やるかもしれないリスト」で考えを寝かせることで、いい感じに優先順位が決まると体感できています。自分の脳に整理をお任せしているような気分です。

ここ数年「タスクを全部管理するなんて出来ないよなあ」ともやもやしていました。理由は簡単で、タスクに落とし込む前のものまで管理しようとしていたからです。よく練られたタスクであれば、数も少なく、フワッとしていることはないと思うので、管理(というか把握かな)出来そうです。

「やるかもしれないリスト」の欠点


欠点があるとすれば、チームへの展開が難しいことだと思います。メンバー 1 人 1 人が常に「考えを練って」いれば理想的ですが、現実的には不可能でしょう。

ただ、チームリーダー的な人は、今回のような方法で「常に考え、思考を寝かせる」と良いと思いますし、そうしないと良くない状況に陥りそうです。

※ 私の仕事は現在、開発者 1 人プロジェクトということもあるのか、とてもうまくワークしています。

1つの「やるかもしれないリスト」を複数人で使うのもオススメしません。複数人だと思考の摺り合わせに時間がかかるからです。「やるかもしれないリスト」は常にアップデートし続けるものなので、常にお互いの考えが合っている必要がありますが、現実的でないと思います。

まとめ


自分の中でとてもうまくワークしている「やるかもしれないリスト」を紹介しました。「やるかもしれないリスト」を使って考えを寝かせることで、優先順位をいい感じに決められ、よく練られたタスクに集中できています。

追記(2021-02-02):
複数人で使うことをオススメしないことを追記しました。

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