メール本文に ISO-2022-JP を利用することになった背景
mew-dist 355 (古い…) から一部抜粋。 |仕様では通常、シンタックスとセマンティクスを定義します。 | |RFC822 では、ヘッダのセマンティクスもボディのセマンティクスも ASCII と |定めています。ASCII とは、0-127 の範囲を ASCII 表にある文字として解釈 |するというセマンティクスです。ただ、RFC822 の執筆当時 Dave が気が付い |ていた犯しやすいシンタックス上の問題点(単一の CR など)は明確に排除しま |した。 | |日本で本文に ISO-2022-JP を入れたのは、シンタックス上は問題ありません |が、セマンティクスを破っています。ASCII 文字列中に ESC シーケンスが現 |れても、それは単なる ESC シーケンスですから、日本語として取り扱われま |せん。また、ヨーロッパでは、本文に 0-255 までを許し、これを Latin-1 と |解釈することにしました。これはシンタックスもセマンティックスも破ってい |ます。しかし、所詮、日本で ISO-2022-JP を利用しようとした背景は、ヨー |ロッパが 8bit 領域を使っていたからにほかなりません。日本でも EUC Japan |を標準に選ぶ可能性はあったということです。 ...