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さあ、文字コードです。

文字コードの設定

いきなり矛盾しますが、最近の Emacs(例:23.3) では文字コードの設定は不要です。

Emacs はデフォルトの状態でも、文字コードを自動判別してファイルを開くことが出来ます。新規作成ファイルの文字コードも locale の設定によって自動決定されます。

もしあなたの ~/.emacs に下の設定が書いてあったら削除しましょう。もはや廃れた設定です。

(set-language-environment "Japanese")
(prefer-coding-system 'utf-8)
(set-default-coding-systems 'utf-8)
(set-terminal-coding-system 'utf-8)
(set-keyboard-coding-system 'utf-8)
(setq-default buffer-file-coding-system 'utf-8)

参考情報: mule-ja-2009:09813

Mac OS X における文字コードの設定

Mac ではファイルシステムに HFS+ を使っているため、濁点や半濁点の扱いが Windows と Linux と異なるそうです。これを回避するため、以下の設定が必要とのこと。Emacs-23.2 以上で設定可能です。

(require 'ucs-normalize)
(set-file-name-coding-system 'utf-8-hfs)
(setq locale-coding-system 'utf-8-hfs)

参考情報: 紹介マニアどらふと版: Mac OS X におけるファイル名に関するメモ(NFC, NFD等)

文字コード関連の便利機能

  • Ctrl-x Ctrl-m c <文字コード> [Enter] Ctrl-x Ctrl-v [Enter]
    • 文字コードを指定し直して、現在開いているファイルを開き直す方法です。結構重宝します。<文字コード> は TAB で補完出来ます。
  • Ctrl-x Ctrl-m f <文字コード> [Enter]
    • 現在開いているファイルの文字コードを変更する方法です。たくさんのファイルを変換する場合は nkf なんかを使うのでしょう。

第7回終わり。

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追記(2011-02-08):
文字コードの設定は set-language-environment() と prefer-coding-system() だけで良いようですので、他を削除しました。

追記(2011-08-06):
set-language-environment() と prefer-coding-system() さえも必要ないことがわかったので、全体的に書き換えました。