[2003-03-01-2] のメモにあった URL から一部抜粋。
MTA としての本来の役割を考えてみると、エンヴェロープの情報に基づきホストからホストへメッセージを配送するのが仕事であり、基本的には(経路情報のヘッダーを付ける以外)メッセージそのものには関与しない。MTA が Message-ID を付けるということはヘッダーを解析し、Message-ID がすでにあるかどうか調べるということであり、余計な処理が必要になるということである。つまり、MTA としての役割から見た場合、(親切な行為なのか余計なお世話なのかはともかくとして)必要なこと以上のことを行っているのである。(中略)なお、RFC821 の改定案 の"6.3 Compensating for Irregularities"では受け取ったメッセージが Message-ID や Date を欠いていれば MTA でそれらを追加してよい"MAY"となっている。ただし、そのようなメッセージを生成した MUA を"these weak SMTP clients"と呼んでいることからも、本来は MUA で生成すべきだという考えが読み取れると思う。また、将来的には欠いているヘッダは Message Submission Agent (MSA) で補完されるようになるかも知れない(RFC 2476 “Message Submission” を参照)。