[2009-03-29-2] に買って今日読み終えました。結論から言うと、久々に「当たり」の本でした。入社して数年経った頃に読むと効果的です。
P. 78
1人1人が業務への固着化のリスクを防ぎ、あるいは日常でのちょっとした仕事のプロシジャー(引用者註:手順)での非効率化を防ぐために、命じられた仕事、与えられた手順が本当に合目的なのか、疑い、考え、そうでなければ一旦は「断り」、その上で代替案を示すという習慣づけをしていく必要があります。
これには大納得。こういう人と関わるとこちらとしても刺激になるし、良い方向に進んでいきます。でもこんな習慣がついたのは、大学に入ってからかなあ。
上司は思いつきでものを言いますが(本当です)、部下はそれに振り回される必要はありません。日頃から疑い、考え、場合によっては断る訓練を積むことが大事です。とは言うものの、私自身が思いつきでものを言わざるを得ない場面が増えてきたのも事実です…。
P. 99
だいたい数年間かけても追いつけないレベルであれば、会社や地域で一番になれます。それが、数十年かけても追いつけないと、前述の方々のように、「日本で一番」になれるのです。
これを読んで安心しました。まずは数年でいいんだと(笑)。「断る」ことで自分の時間を作り、ある分野においてみんなよりちょっとだけ進んだ自分になろう、ということだと解釈しました。
幸い(?)、最近残業時間が減らされているので、そのための時間を捻出する苦労は減りそうです。ただ、以前より作業時間が少ないぶん、仕事中は今まで以上に「断る力」が必要になることでしょう。
もちろんただやみくもに断ればよいのではなく、必要な作業を断らないために、不要な作業を断る必要があるということです。