『Web3とメタバースは人間を自由にするか』を読んだ

[2022-03-06-1] にも書いたとおり、佐々木俊尚さんの Voicy をなんとなく毎日聞いています。Web3 関係の本を出したということで、なんとなく買って読んでみました。それについての読書メモ。 「現在のウェブ3は、単なる権力奪取ゲームにすぎないと断言してもいいと考えている」には完全に同意。歴史好きの私としては、似たようなことが形を変えて螺旋状に続くと考えているので、ユートピアは来ないと思っています。 他もだいたい同意なんですが、自分の認識不足のこととしては「Zoom が平板な画面を並べているだけの二次元のオンラインミーティング」で「平面で全員が並んでいる」ということ。深く考えていなかったけど、現実のミーティングを再現しきれてなかったですね。 メタバースが究極的に進化すると、現実世界のミーティングや飲み会との差が少なくなるのかなと思いました。どの程度少なくなるのかは、とても興味があります。帰省とか楽になると良いな。 現時点では胡散臭く進化も不十分な Web3 やメタバースだけど、距離に関係する課題を解決できると良いですね。 ちなみに、人と人のあいだの距離は4つに分類できるそう。 密接距離 ↑ 近い 個体距離 メタバース 社会距離 例: Zoom 公衆距離 ↓ 遠い 他も Web3 のトークンエコノミーとは贈与経済ではないか?という話も興味深かったです。貨幣経済が「等価」という概念を生んでしまったことで、人間関係を持続させる手立てをひとつ失ってしまった。「貸し借り」を意識しづらくなる。なるほどね。

2023-01-13 (Fri) · masutaka

『プログラミング経験者のためのPython最速入門』を読んだ

Python は今まで雰囲気で読んでいて、データまわりだとちょいちょい出てくるので購入した。購入したと言っても ¥250 と破格な上、kindle unlimited だと無料。 63 ページと短いので 1 時間もかからずに読めた。 プログラミング経験者がなる早でつまみ食いするには良いかも。さすがにもう変数の説明から読むのはしんどいからね。デコレータや引数や戻り値の型指定など、書かれていないことはあるけど、必要あれば起点に深堀りすればよい。 こういうさくっと読める本好き。

2022-11-29 (Tue) · masutaka

『実践的データ基盤への処方箋』を読んだ

読もうと思ったきっかけは忘れましたが、[2020-12-20-1] の『データマネジメントが30分でわかる本 』のゆずたそさんが共著者だったのもあって購入しました。 この 2 年半、ひとりで広告データ基盤を作ってきた答え合わせや整理が出来た気がしました。 例えば、用語としては知っていたデータレイク、データウェアハウス、データマートが、自分が作ったデータ基盤にも当てはまっており、それほど変な設計ではなかったこと。 loading... 今の会社のデータ活用成熟度が、どの程度なのかも分かりました。(レベル1でした) ついでに Airflow がよく使われていると知ったので、ローカルの Docker 環境と GCP の Cloud Composer を少し使ってみるなど。 https://github.com/masutaka/trial-airflow ひとりもしくは少人数で日々奮闘している人こそ、読むと発見がある本かも知れません。

2022-11-27 (Sun) · masutaka

『データ分析BIツール Looker導入ガイド』を読んだ #Looker

本日発売とのことで、自称 Looker エバンジェリスト としては放ってはおけず、購入してザッと流し読みしました。 初心者向けの本ではありますが、LookML 開発者、ビジネスユーザー、Looker 管理者、いずれのロール向けではあります。これだけ網羅的に書くのは大変だったのだろうなあ。 Looker の導入を検討する人向けかな? ここまで親切な Looker の情報、特にスクリーンショット付きの LookML 開発の情報は少ないので、導入を検討する人には大きな助けになると思います。 Looker の学習用教材としても良い 初心者向けの Looker 学習用教材としても良いと思います。 でも「これから導入するからみんなで読みましょう」というより、すでに Looker が導入された環境に、後から入る人向けかな? 導入時には Jumpstart もしくは Rapid deployment のプログラムを受講するはずですからね。受講は任意ですが、受講した身からすると必須という実感があります。 まとめ Looker 本は日本初だと思うので、Looker を愛する者としては素直にうれしいです。😂 P.S. それにしても LookML の ML が Markup Language の略 (P29) とは全く考えたことがありませんでした。← そこ?🙄

2022-08-29 (Mon) · masutaka

『インテリジェンス入門』を読んだ

しんゆうさんのこのツイートを見てから、すぐ買って少し読んで、半年くらい放置していました。💦 loading... 数日前に 👇 のツイートを社内の Slack で紹介したら、「インテリジェンス」の定義自体存在しないような、バラバラのような気がしたので、今日気合い入れて一気読みしました。結果的に読むタイミングは、今で良かったかもしれません。 loading... インテリジェンスとは何か ひょっとしたら聞いたことがない人のほうが多いのかしら? 聞いたことがある人も、スパイや諜報などのイメージで、自分とは関係ないと感じる人が多いのかもしれません。 国家レベルでのインテリジェンスの定義は置いといて、企業という現場では以下のような定義になるそうです。特別なものではありません。 P9 インテリジェンスとは、企業が戦略を立案・実行するために必要な知識である。 ビジネス・インテリジェンスと呼ばれるのかな。 社内で共通言語や共通課題を作るために、第1部「インテリジェンスとは何か」と第2部「インテリジェンスの創造と管理」くらいは読み合わせたほうが良いかもしれません。 インテリジェンスの定義は広範囲に及ぶため、私が今所属している会社の場合、関係するのはこの本の定義のごく一部です。 個人的に気になった箇所 P67 逆に言うと、カスタマーの最終的な目標は、特定のインテリジェンスを得ることではない。インテリジェンスを得ることで、判断・行動し、自らの利益を養護・増進することなのである。 インテリジェンスの世界でも「なぜやるのか?」という Issue が必要だと理解した。 P90 以上をまとめると、結局重要なのは、カスタマーと情報サイドの間の距離が「遠い」とか「近い」とかいうことではなくて「情報サイドが、カスタマーの利益を充分に理解しているかどうか」だということになる。 カスタマー(依頼者)と分析者の間には、上下関係はないということ。 P110 「機密情報に頼らなくても、公開情報を丹念に分析すれば、実態の九割は把握できる」といった議論がその例である。 これは懐かしい。昔 SAPIO を定期購読していた時、これを知った記憶。インテリジェンスという概念もその時知った。 P151 米国の CI (Competitive Intelligence) と呼ばれる企業にとってのインテリジェンスの世界では、情報サイドの人間が、戦略や戦術の立案・実行の機会に立ち会うことが奨励されているのだ。 これは分かる。Looker 等でデータ整備する時もそれ以前も、出来るだけチームに飛び込んで、空気感を掴むようにしていた。 P151 このようにあらゆる特定の制作や企業戦略・戦術を相対化出来るほどに、カスタマーの利益を理解できるような人材を育成することが、最も重要なのである。 インテリジェンスの文脈だと目的が「カスタマーの利益を理解するために」になるが、インテリジェンスでなくてもそうだよね。 P152 日本に限ったことではないのだが、インテリジェンスを専門としている人間は、カスタマーに対して、コンプレックスを感じやすい。またカスタマーは、全てがそうではないが、情報サイドに対して高踏的な態度を取りやすい。 なんとなく分かるかな。だからこそ情報サイドの人間は、ある程度の勇気を持ってコミュニケーションすることが重要。プロダクトオーナーとソフトウェア開発者の関係とも似ている。 P217 そこでヘリングは、能動的モードを考案する。つまりCI部門が戦略を策定・執行する者に定期的にインタビューを行い、彼らが適切なリクワイヤメントを自ら発見できるように手助けするのである。これがヘリングのKITプロセスだ。 「質問待ってます」みたいな受動的モードがうまくいかなくて、能動的モードに移行するのよく分かる。インタビューの例は P220 にある。 P230 (二)意思決定への関与 情報サイドは意思決定に関与すべきでないと明言している。 P246 両者の対話の段階に入った瞬間に、「リクワイヤメントの伝達」は「リクワイヤメントの創出」へと変化し「鶏と卵」の問題は回避し得るかに見える。しかしその代償は、図に描かれている通り、インテリジェンスの客観性の低下である。 確かに「インテリジェンスの客観性の低下」は警戒したほうが良い。P249 に解決策あり。

2022-06-26 (Sun) · masutaka

『本を聴く毎日を送っています』という LT をした

私が所属しているフィードフォースでは、毎月 FFLT という LT 大会があります。 最近久しぶりに参加していて、昨日は本当に久しぶりに LT をしました。久しぶりすぎて LT が 5 分であることを気にかけなかったという…。いや、もちろん覚えてはいたのですが(汗)。 お題は [2022-03-06-1] や [2022-03-30-1] でそれとなく書いていた「Kindle 本を聴く」方法です。 すべてのケースに合うわけでも、ベストな方法でもありませんが、集中力が必要で眠くなりがちな本を読むという作業を省エネ化出来たことは、自分にとって価値あるものでした。 まだまだ最適化が必要なので、やっていきます。

2022-04-09 (Sat) · masutaka

『銃・病原菌・鉄』を読み終えた

購入から6年半以上。下巻の途中で数年止まっていましたが、今月えいやっと読み終えました。 ※ 正確に書くと、Kindle 本をオーディオブック化して聴き終えました。 上巻はもはや覚えていませんが、全体を通して覚えていることは「人種間に能力の優劣などなく、地理的環境的なアドバンテージが文化的な発展の違いに繋がった」ことです。 例えばユーラシア大陸は横に長いため、作物や技術が伝播しやすいです。緯度が変わらないため、気候が似通っているからです。しかし、南北アメリカ大陸やアフリカ大陸は縦に長いため、ユーラシア大陸に比べて伝播が遅かったり、途中で止まったりします。こちらを知れただけで読んだ価値がありました。 下巻の最後では、なぜヨーロッパの国々はアメリカ大陸やアジア諸国で植民地支配が広がったのに、中国はそうでなかったのかという興味深い話が解説されていました。 ヨーロッパは国の数が多く競争が激しいため、新しい技術が開発されたら取り入れざるを得ず、ある国の支援が得られなくても他の国でなら可能(コロンブスの話)という事情が生まれるそうです。 一方で中国は1つの王朝が統一しているため、例えば外洋航海の禁止という決定事項が中国全土に浸透し、その決定が愚かだったかの検証さえ出来なくなってしまったそう。 Kindle 本をオーディオブック化するスキルを身に付けたので、これからもジャンジャン読んで聴いていきます。 P.S. これから読む予定。 日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―

2022-03-30 (Wed) · masutaka

『だから僕たちは、組織を変えていける』を読んだ

組織に課題を持った同僚が紹介していたので、ポチッとしました。 読んだ感想としては、まあそうだよねって感じで異論とかはなかった。なんなら自分は読む前から理解していたつもりだし、やる気溢れるメンタルで実践してたつもり。※ 現在一人開発なので難易度が低い。 でも、組織で実践出来る風景が全く思い浮かばない。 日本は不満を撒き散らす社員が多く、やる気に満ちた社員が少ない 「とんでもなく時代遅れ」な組織が抱える問題点 - ログミーBiz こちらの記事が紹介記事。今の会社は不満を撒き散らす社員は思いつかないし、とんでもなく時代遅れな会社でもないと思う。やる気のありなしはフルリモートワークもあってよく分からない。 バラバラなピースをどう完成させていけば良いのかな。自分はまだ正解が分からない。

2022-03-10 (Thu) · masutaka

『読む力 最新スキル大全』を読んだ

コロナ禍に突入して丸2年。よく散歩をするようになりました。基本在宅ワークなので、意識的に散歩しないとさすがに健康リスクが高いからです。 散歩は考えを整理するのにもとても良くて、直近の課題への良いアイディアが出てきたり、寝かせた課題への解決策がふっと浮き上がってきたりします。[2021-01-05-1] でも書いた件です。馴染みの曲を聞きながら、いつもと同じコースを歩くと、特に効果的です。 それと相反してはしまうのですが、最近はそれに飽きてしまい、散歩中に技術系や格闘技系、歴史系の Podcast をよく聞くようになりました。ちなみにインプットモードになるので、思考の整理にはなりません。(^^; そんな中、格闘家の青木選手 きっかけで Voicy の存在を知り、他に聞くものないかなーと探して見つけたのが、佐々木俊尚さんの Voicy でした。 佐々木さんは @sasakitoshinao での朝のキュレーションが有名なジャーナリストで、私は 2011 年ごろからフォローしていたと思います。※ よくアンチが湧いていますが、そんな変なことは言ってないと思うんだよなあ。 私、朝はツイッターをあまり見ないので、佐々木さんとは一方的に疎遠みたいになってました。そんなこんなで懐かしい気持ちで聞き始め、とうとう過去の放送を全部聞いてしまいました。放送開始は去年の 9 月で、佐々木さんは毎朝 Voicy を配信しているので、それなりの数です。 そんな佐々木さんが本を出しました。お礼の気持ち半分、佐々木さんの情報収集方法を知ること半分で購入してみました。 読んだ感想としては「良い本だとは思うけど、マッチする人とそうでもない人がいると思う」かなあ? 私の情報収集方法は、佐々木さんほど深くはありませんが、似たりよったりです。肝心の「マルチタスクワーキング」は、ちょっと使わないかなあ?なんでだろう? 私がプログラマーだから、割とガッツリしたタスクが多いから?会社員だから、請求書作るだとかの細かいタスクが少ないから? ※ 過去にポモドーロやタスクシュート [2016-10-26-1] は試した上での感想です。 だいたい毎日、仕事を始めたら溜まった Slack 読んでウォーミングアップして、あとはそれなりの大きさのタスクをガーッと処理する感じです。不惑の年はとうに越しましたが、集中力が続かない悩みはあまり感じたことはありません。 あ、キリが悪いところで止めるテクニックは、プログラマーの間ではテストを失敗させた状態で作業を止めるテクニックとして知られていて、私もたまに使いますね。 一方でビジネス職の人には、情報収集方法や仕事の仕方は参考になるかもしれません。Feedly, Pocket, Twitter(のリスト)など、存在や良さげな使い方はプログラマーよりは知らないかもしれませんし、タスクの粒度は小さく、種類は多い印象があります。 ということで、気になる方はポチッとすると良いと思いました。 ここまでで、私ひとつ嘘をつきました。 「『読む力 最新スキル大全』を読んだ」と書きましたが、実際には Fire HD 8 の「Kindle 読み上げ」で全部聞きました。読んでいません。皮肉みたいになって、なんだかすみません。 「マルチタスクワーキング」は集中力など要らない、時間を細切れに使えという提案ですが、聞くという解はあると思います。 さすがに私も本を読む集中力は頻繁に切れます。Twitter は見ちゃうし、格闘技系 YouTube も気になる。 そんな課題がある中で、Podcast や Voicy は異様に捗っていました。どうやら今の生活にマッチしていたようです。 だったら本も聞いてしまえば、集中力が切れる課題を解決できるかな?と試した最初の本が『読む力 最新スキル大全』でした。伏線回収? もしかしたら、佐々木さんの Voicy を聞いているうちに「集中力なんか要らない」という仮説を認識し、それと Podcast や Voicy が生活にマッチしていることがうまく結びついて、課題を解決できたのかもしれません。 などと、この記事を書いていて思いました。 「Kindle 読み上げ」を使って、どのように本を聞いているかは、近々記事にする予定です。いろいろあって大変でした。(^^; ではまた明日。

2022-03-06 (Sun) · masutaka

『GitHubセキュリティ Organization運用のベストプラクティス』を読んだ

昨日、職場の同僚から教えてもらった、昨日公開されたこちらの本を読みました。 GitHubセキュリティ Organization運用のベストプラクティス 著者は @tmknom さん。[2019-05-07-1] に読んだ『Pragmatic Terraform on AWS』改め『実践Terraform 』の著者でもあります。 今の会社は 2014 年から GitHub を使っています。当初は全部分かりまっせ!という設定ボリュームでしたが、時を経てものすごくてんこ盛りになり、把握しきれない設定項目も増えてきました。 本書によって、それらの棚卸しが出来た気がします。 本自体のボリュームは大きくないので、流し読みすることも出来ますし、適度に GiHub Docs へのリンクになっているため、ガッツリ読むことも出来ます。 いたく感動したため、少額ながらサポートさせて頂きました。(^^) 欲張りすぎずにコツコツ改善していくことが大事だと、自分をリセット出来た気がします。

2022-03-03 (Thu) · masutaka