チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド amazon.co.jp

第2章のケーススタディにある、以下の様なツライ環境で開発している方にお
すすめの一冊です。

・毎日バグ対応に追われている
・検証用環境がない
・適切なバージョン管理システムを使っていない。もしくはバージョン管理システムを適切に使っていない
・リファクタリングできない、もしくは奨励されていない
・リリース手順が複雑

チームで開発するために必要なノウハウが広く浅く書かれています。手始めに
この本を読んでから『GitHub実践入門 』や『入門ChefSolo 』に進むと良いので
はないでしょうか。

幸いにも私はそれほど当てはまらない職場で働いている(いた)ため、ほぼ既知
の内容でしたが、第6章のデプロイの自動化や第7章のリグレッションテスト
は思考を再整理する上で有用でした。

個人的にはSeleniumはいきなり導入するものではなく、Capybaraでカバーでき
ないブラウザ依存のテストをするくらいが良いとは思いますが。

第3章ではバージョン管理の歴史が書かれています。初めて使ったSCMがRCSだっ
た私のようなおっさんホイホイの章でもあります。(そういえば20年くらい前の
キ○ノンのある部署ではNFS上に巨大なRCSファイル群が配置され、RCSなのにリ
ポジトリのように扱えました。今考えるとすごい環境だったなあと思います。)

ちょっと気になったのが第4章のチケット管理。

P112
チケット管理システムを使って、チケットを中心として開発フローを組み立て
た方法論をチケット駆動開発(TiDD)と呼びます。

個人的にはチケット管理システムにこだわる必要はないと思います。付箋紙を
使ってもTiDDはできるので。

取り留めがなくなってしまいましたが、何か引っかかるものがある方は読むと
良いと思います。

※ Amazonのレビューにも同じ内容を投稿しました。