著者の @tomoyaton さんから献本頂きました。ありがとうございます。

本書を読んでまず思ったことは「良い時代になったなあ」です。

私は 2000 年から Emacs を愛用しており、20 代の頃、多大な時間を使っ
て Emacs をカスタマイズしてきました。そこで習得した Elisp はプログ
ラマーとしての私に幅を持たせてくれましたが、実務でそのまま使える技
術ではありませんでした。

でも今は Atom があります。使い込めば JS や HTML/CSS を始めとした、
実務で即使える、最新の Web 技術を習得できます。

本書では第6章からがその本領発揮で、Chrome Developer Tools の使い
方に始まり、180 ページ目では Shadow DOM と Custom Elements まで解
説しています。

今は時間とか優先度とかの兼ね合いで乗り換えない予定ですが、隠居して
時間ができたら乗り換えるかも?

Atom をインストール

そうこう言いつつも、本書を読みながら久々に Atom をインストールして
みました。

Emacs と違って、ネイティブにサポートしている機能がいくつも見つかり
ます。

  • Atom にはタブがありますが、Emacs には未だにありません。Elscreen
    等を自分でインストールする必要がある上に、タブは 10 個までしか使え
    ません。

  • Atom は Git を標準でサポートしていますが、Emacs は vc.el という
    不完全な形のサポートです。私は Magit に挫折して egg.el を使ってい
    ますが、結構バギーです。

  • Atom は markdown 等のリアルタイムプレビューをサポートしています
    が、Emacs はしていません。[2015-04-05-1] のような涙ぐましい設定を
    しています。

エディタ初心者も Emacs ユーザも安心な第3章

第3章は「筆者が最も注力した」と書かれているとおり、これから Atom
を使おうとする人に良さそうです。

Emacs ユーザにとって面白いのは、そこかしこに Emacs の風味を感じら
れるところ。脳内で Emacs のキーバインドと照らし合わせながら、ざっ
と読むことが出来ました。

Emacs実践入門 』の先に本書があるからなんでしょうね。

誤植

残念ながら見つけてしまいましたので、ここに記載しておきます。後者は
誤植ではないかも?

P104
(誤) 動作がわかりにくいかもれないので
(正) 動作がわかりにくいかもしれないので

P143
(誤) 少しばかりテンション下がります。
(正) 少しばかりテンションが下がります。

自分用メモ

  • Command Palette: Toggle (cmd-shift-p)
    Emacs の M-x に相当。

  • Key Bining Resolver: Toggle (cmd-.)
    Emacs の F1-k に相当。Atom はキーに対応する関数(?)をリアルタイムに
    表示する。

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