このブログはさくらの VPS 上で動いているのですが、ちょっと飽きてきたので、GKE (Google Container Engine) にでも移動しようかしら、というモチベーションで読みました(料金が見合わない気はしているが…)。
あと、GCP (Google Cloud Platform) の本自体が珍しく、あわよくば自分のスキルを高められるかなとも思いました。今まで BigQuery と GCE (Google Compute Engine) を少々しか使ったことしかないため。
結論から書くと、GCP の初心者向けには良い本だと思いました。ただ、割りと初心者向けに書いてあるので、私のように AWS を業務で使っているエンジニアには冗長な記述もありました。IP アドレスの説明とか。
まあでも、話の流れとしては不自然ではないので、さらりと流せば良いと思います。
全体的にこのような構成になっています。完全な目次は公式サイト をどうぞ。
- 1章 GCP 自体の説明
- 2章 GCE, Cloud SQL, Cloud Storage を使ったサンプルアプリケーションをデプロイ
- 3章 Cloud Load Balancing を使ってマルチリージョンにデプロイ
- 4章 五目並べゲームを GKE 上にデプロイ
- 5章 機械学習を用いた GAE (Google App Engine) アプリケーションのデプロイ等
- 付録 Stackdriver を使った監視やロギング、Cloud IAM の説明、GCP の最新情報の入手
※ 2章のサンプルアプリは付録Aでも使うので、GCE や SQL インスタンスは削除せず、STOP にしておいたほうが良いと思います。
全部動かしてみましたが、正直 GKE はまだ理解できていません。手動でクラスタを作ってコンテナを動かすための VM が起動したら、kubectl でデプロイすればコンテナが起動してしまいます。Google が良しなにやってくれる感がすごい…。
機械学習は書かれたとおりにやっただけで、何も理解できませんでした。今回が初だからまあいいかあ…。Cloud Machine Learning Engine から間接的に TensorFlow も使えましたし。
あと、Google Cloud Vision API すごい。
Google Cloud Vision API すごいな。昔のゲームの壁紙を解析させたら、タイトルや開発会社の名前が返ってきた。もちろん Exif にはそんな情報はない。
— マスタカ (@masutaka) June 25, 2017
P256 のフリーハンドでの数字入力が、なぜか出来ませんでした。私だけなのかなあ?
全体としては、図なども交えて初心者向けに丁寧に書かれているので、GCP に興味があれば、是非読んでみると良いと思いました。