なんと第1刷が 2000/10/16。つまり 20 世紀の本。
2016/10/12 に買って積んでいたけど、えいやっと読んだ。20 世紀の本にニューラルネットワークが出てくるとは思わなかった。
正直、中盤までは読み進めるのが大変だった。面白さが分かったのが7章から。読書メモを書き始めるくらいには熱を帯びて読んだ。中盤までの説明は、終盤のために必要だったんだね。
個人的に最後のページがクライマックスだった。
P272
科学者である友人たちは、人間がどのように思考するかが解明できる日は来ないと信じている私を神秘主義者と呼んで非難する。
(中略)
私は、マシンの能力の潜在性を認めようとして「脳はマシンである」と言っているのである。人間の頭脳は我々の想像以下のものではなく、マシンは我々の想像をはるかに超えるものである。
「解明できる日は来ない」これを二度見した。
人間の知性や探求の限界を認めているのではなく、それだけマシンの能力が我々の想像をはるかに超えたものということ。
現在の工学的アプローチで作られたマシンが次のアプローチに進んだ時、人間には理解できないものが生まれるんだなと、ぼんやり思った。
ディープラーニングの世界ではすでにそうなっているから、自分が生きている間にはそうなりそう。
今は当然ながら、人間が作って人間が理解できるソフトウェアが本番環境で動いているけど(たまに理解できないソフトウェアもあるけどw)、今後は全く理解できないソフトウェアが動くのだと思う。一部ですでにそうなっていても驚かないかも。
私は情報専攻ではなかったので読んで良かった。もっと早く読めばよかったな。