職場の同僚氏から勧められた本。ブラウザのチューニングについて、レンダリングプロセスから説明されている。ブラウザがどう動いているかの解説本としては弱いけど、他に代わりはないそう。
kosamari さんの記事 も紹介してくれたので、あとで読む。
2017 年の本なので、TLS 1.3 は言及しつつも説明してなかったり、Microsoft Edge のレンダリングエンジンがまだ EdgeHTML だったりするけどが、丁寧に書かれており良書だと思った。
私は最初の会社ではレーザープリンタのファームウェア側のレンダラを担当していたので、その知識と照らし合わせながら読んだ(Display List という単語を見た時はニヤリとした)。
なぜ 1 つの Display List でページ全体を表現しないのかと思ったけど、プリンタと違って再レンダリングが発生するからか。なるほど。他にもブラウザはアニメーションとかあって大変ね。
※ プリンタもメモリが足りなくなり Fallback が発生すると、Display List は 1 ページで複数回作るけどね。
Display List の生成コストは低く、レンダリングコストのほうが高いという解説も割とすんなり理解できた。
本では Virtual DOM への言及がなかったので、その点は惜しいと思った。Virtual DOM が更新されると、レンダリングプロセスはどこから始まるのか。
その辺り含めた改訂版が出ると良さそうな気がした。