2ヶ月くらいかけてようやく読み終えました。ビジネス書を読み切れたのはいつ以来ぶりだろう?

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX amazon.co.jp

NETFLIXは「能力密度を高める」ことを最優先にしており、そんな超優秀な彼らに「個人における最高水準の報酬を払って」います。

しかも、会社として成長できる環境を用意しているので、他の会社にも引き抜かれづらい理屈らしいです。ペパボのあんちぽさんが書いてた「いるだけで成長できる環境 」を思い出しました。

その原資はそれほど優秀でない人を解雇して確保しているとのこと。日本だと簡単に解雇できないみたいなので、アメリカの法律を最大限に利用しているのかな。NETFLIX の日本法人だとどうなっているんだろう?

NETFLIX ではピラミッド構造ではなく、分散型のいわゆるティール組織なんだと思う。[2019-08-13-1] に読んだ橋本さんの本の中で、大阪市はピラミッド構造でないと無理、ティール組織は絶対無理だと言っていたが、「能力密度」の高い/低いの話だと理解しました。

そして能力密度を十分に高めた状態で、「情報に通じたキャプテン」に意思決定を完全にお任せする。上司は一切意思決定をしない。そのキャプテンはコンテキストをきちんと理解し、さまざまな立場の人からフィードバックを受け、あらゆる選択肢を理解することが求められるし、協力も受ける。

割とすんなり理解できたのは、今所属しているフィードフォースの社長や人事の方が、長い年月をかけて浸透させてきたからかな?以前の私だと納得できなかったかもしれないです。感謝。

それにしても長い。長すぎます。丁寧に説明されているけど、結論を先にして、2/3 くらいに圧縮できなかったものかなあ…。物理本だと 456 ページもあったんですね。よく読み切った・・・!

そういう意味では [2020-12-20-1] の『データマネジメントが30分でわかる本 』の、読者が「30 秒コース」「3 分コース」「30 分コース」を選べる方式は秀逸でした。

しっかり読むと大変なので、ななめ読みくらいの気持ちでに読むと良いかも。まあでも良い本でした。