Skitch は、スクリーンショットに矢印やテキスト、図形などの注釈を追加した画像を簡単に作成できる macOS/Windows/Android/iOS 向けアプリでした。

仕事やブログ記事作成用に長年利用してきましたが、公式サイトがなくなり、Homebrew Cask からも削除されたため、Shottr に乗り換えました。

Skitch が使えなくなった経緯

Skitch は直近 10 年で、段階的にサポートが縮小されていました。

Homebrew Cask の Casks/s/skitch.rb に記載されていた url からはまだダウンロード可能ですが、いつまで可能か分かりません。さすがにそろそろ、代替ツールに乗り換えねばと思いました。

3 つのツールを検討

1. Shottr

🔗 https://shottr.cc/

  • 価格:
    • Free
    • Basic Tier $12
    • Friends Club $30
  • 主な機能:
    • スクリーンショット(全画面/選択/ウィンドウ)
    • 注釈(矢印・テキスト・ぼかし・矩形・番号タグ)
    • スクロールキャプチャ
    • ピクセル計測ツール
    • OCR(画像からテキスト抽出)
    • 画像アップロード

2. CleanShot X

🔗 https://cleanshot.com/

  • 価格:
    • App + Cloud Basic $29
    • App + Cloud Pro $8 per user/mo
  • 主な機能:
    • Shottr の機能に加えて動画録画
    • 自動クラウド共有 (CleanShot Cloud)

3. Monosnap

🔗 https://monosnap.ai/

  • 価格:
    • Personal & family use only
      • Free
      • Non-Commercial $2.5/mo
    • For teams & business
      • Commercial $5/mo
      • Enterprise
  • 主な機能:
    • スクリーンショット・録画
    • 基本的な注釈ツール
    • S3・FTP・Google Drive など外部アップロード対応

Shottr を採用

以下の理由から Shottr を採用しました。

  • 個人用途である
  • 今のところ録画は不要
  • 無料で試せ、有料版も支払える範囲内
  • 軽快な動作で、Skitch に近い操作感

使ってみた感想

実際に Shottr を使って気付いた、良い点と使いづらい点です。

便利なこと

  • スクロールキャプチャが便利
    • 長いページ全体をスクリーンショットできる。Skitch にはなかった機能
  • カウンタ機能
    • 画像に番号を振る際に便利そう

少し不便なこと

  • クリップボードからの新規イメージ作成がわかりにくい
    • macOS のクリップボードにある画像を Shottr で編集したい場合、一度 Shottr のウィンドウを閉じてから、Shottr の機能でキャプチャし直す必要がありそう。この操作は直感的でない
  • Command-q で終了しない
    • アプリを完全に終了できず、常にメニューバーに常駐する。個人的にメニューバーのエリアを消費したくないので、これは少し気になる

とはいえ、使いづらい点を差し引いても十分使える良いツールだと思います。

まとめ

Skitch のサポート終了に伴い、代替ツールとして Shottr に乗り換えました。

  • 無料で軽快、Skitch に近い操作感
  • スクロールキャプチャや OCR など、Skitch にはなかった機能が便利そう
  • いくつか使いづらい点はあるが、全体的には満足

しばらく Shottr を使い続けて、気に入ったら課金しようと思います。