2007-11 / 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
[2003-03-01-2] のメモにあった URL から抜粋、一部修正。
MTA としての本来の役割を考えてみると、envelope の情報に基づきホストから
ホストへメッセージを配送するのが仕事であり、基本的には(経路情報のヘッダー
を付ける以外)メッセージそのものには関与しない。MTA が Message-ID を付け
るということはヘッダーを解析し、Message-ID がすでにあるかどうか調べると
いうことであり、余計な処理が必要になるということである。つまり、MTA と
しての役割から見た場合、(親切な行為なのか余計なお世話なのかはともかくと
して)必要なこと以上のことを行っているのである。
なお、RFC821(SMTP の仕様書)の改定案の "6.3 Compensating for
Irregularities" では受け取ったメッセージが Message-ID や Date を欠いて
いれば MTA でそれらを追加してよい "MAY" となっている。ただし、そのよう
なメッセージを生成した MUA を "these weak SMTP clients" と呼んでいるこ
とからも、本来は MUA で生成すべきだという考えが読み取れると思う。また、
将来的には欠いているヘッダは Message Submission Agent (MSA) で補完され
るようになるかも知れない(RFC 2476 "Message Submission" を参照)。
2007-11 / 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30