職場の同僚が勧めていたので遅ればせながら読みました。私が 20 年近くかけてたどり着いた技術(未だに不完全です)を、この本で習得出来る人が羨ましいです。
仕事で少しでも文章を書く人全てにオススメします。ブログを書く人にもオススメできます。反対に、物語を書くための技術ではありません。
欧米では論理的な文章はパラグラフを使って書くそうです。パラグラフで書けば各パラグラフの先頭文をつまみ食いする、流し読みが出来ます。副次効果として、速読出来る文章になります。もちろんじっくり読むことも出来ます。論理的な文章は物語などと違って、関係者以外は流し読みしたいことが多いですからね。
特筆すべきことは、この本自体がパラグラフで書かれていることです。流し読みできます。しました。
パラグラフを適切に使っていれば、文字どおり見た目が良くなると感じてきました。良いメールやブログを書けた時は、見た目に惚れ惚れして何度も眺めたものです。
社内の日報や手順書、インシデントレポートなどの文書に目を向けると、なんでも箇条書きにされていることが多い印象です。関係性がないものが羅列されており、すごくネストしていることもあります。
パラグラフで書けば良いのにと、よく思ってきましたが、今まで説得するすべがありませんでした。これからは「この本読んで」で良さそうです。私もこれから意識的にこの本の技術を使います。
プログラミングにも通じそうです。悪いプログラムは全部読まないと理解できませんが、良いプログラムは先頭の一文(interface)を読めば何となく理解できます。
同じ著者のプレゼン版もあり、Kindle 版は 330 円割引だったので積みました。いつか読もう。あかん…。