Macports [2011-01-27-1]
は便利と言えば便利なのですが、パッケージに
依存関係があると、既に /usr/bin とかにインストール済みのコマンドで
も構わずインストールしてしまいます。
同じコマンドが複数存在することになり気持ち悪いですし、何よりインス
トールに時間がかかるので、評判のよい Homebrew
に移行することにしま
した。
Homebrew のインストール方法は Installation - GitHub をご覧下さい。
Homebrew は /usr/local 以下にインストールされます。そのため、root
権限がなくても staff group に所属してさえいれば、各種 Formula(=パッ
ケージ) をインストールできます。
私がよく使いそうなコマンドはこんな感じです。詳細は “man brew” してね。
- Homebrew 自身のアップデート
|% brew update - インストール済みの Formula で最新でないものを確認。
|% brew outdated - インストール済みの Formula の一括アップデート
|% brew upgrade - Formula を検索する
|% brew search - Formula の情報を得る
|% brew info - Formula をインストールする
|% brew install - Formula をアンインストールする
|% brew remove - インストールしてある Formula をすべて表示
|% brew list
“brew update” は内部で “git pull” 相当のことをやっているだけです。
うーん、シンプル。
Formula は ruby で書かれており、Formula の知識がなくても何となく分
かるくらい平易です(例: /usr/local/Library/Formula/wget.rb)。他のパッ
ケージ管理システムに比べると、カスタマイズの敷居がめちゃめちゃ低い
ですね。
インストール後の配置もまたシンプルで素晴らしいです。
wget-1.12 の場合は prefix を /usr/local/Cellar/wget/1.12/wget にし
て make install しています。で、/usr/local/bin に置くのはシンボリッ
クリンクだけ。
|/usr/local/bin/wget -> ../Cellar/wget/1.12/bin/wget
|/usr/local/Cellar/wget/1.12/wget/bin/wget
余談になりますが、以前 Solaris9 環境の管理者をしていた時に似たよう
なことを考えたことがありましたが、面倒すぎて実際にはやりませんでした。
ただ、ちょっと変な点もあります。/usr/local/share/info/dir は最後に
インストールした Formula の dir になるようです。あと、私の環境では
/usr/local/share/locale/* が全て gnupg の概ディレクトリへのシンボリッ
クリンクになっていました。
でもまあ、大した問題でもないので、しばらく使い続けることにします。
あ、Macports のアンインストール方法は MacWiki - MacPorts
の
「MacPorts を再インストールしたい」を参考にして下さい。これで
/opt/local を捨てられますね!