去年の [2011-04-22-1]
に組み込み系&受託のお仕事から、Web 系&自サー
ビス提供のお仕事に転職し改めて思ったので書き留めておきます。特定の
個人を批判する記事ではないのであしからず..。
何かサービスを作るときに、中身がぐちゃぐちゃでも動くプログラムに価
値があることには全く同意します。私は0を1にするのは得意ではないの
で、むしろ尊敬します。しかしそこで終わってしまってはそのサービスの
将来は暗いでしょう。
メンテナンス性の高いコードに!
サービスが安定稼働し始めたら、メンテナンス性の良いコードに変更して
いく必要がありますし、新しく追加する機能も同じです。
※ もっとも、緊急時は最小限の工数でできる変更を採用すべきですが、
あとで絶対に適切な修正に改めなければいけません。
その新しく追加する機能なんですが、私は実装して開発環境で意図通りに
動いた時がスタートラインだと思っています。
ちゃんと動いた時がスタートライン
そこからバグや重複、むだなコード、むだなコメントを減らし、いかにメ
ンテナンス性の良いコードにするか、集中して作り込みます。もちろんテ
ストも書きます。
私はここがプログラマの腕の見せ所だと思ってますし、細かいこだわりを
入れられたり、より良いやり方で作り込めると、何度も何度もコードを読
み直してニヤニヤしてしまいます。
プログラムは仕様通りに動いて当たり前なので、プログラマとしてはメン
テナス性の良さだとか、パフォーマンスだとかの付加価値を付けることが
重要です。しょうもないバグは論外です。
もうひとつ大事なのが、コミットにストーリー性を持たせることです。
コミットにストーリー性を持たせる
私は最低でもインストール前に5回は変更を見直して、「本当にこの変更
で良いのかな」「このコミットは2つに分けた方が良いな」とか「これと
これは同じコミットだろう」とかやってます。Git だとこれが容易なので、
とっても便利です。最終的には20回くらい見直していると思います。
※ 平時はこのくらいやる習慣を付けることが重要です。ろくに確認しない
ことを習慣化してはいけません。
インストール後は(当たり前ですが)、インストールした環境で正常に動作
するかをチェックします。
まあ、Jenkins
で CI(継続的インテグレーション) やっているので、単体
レベルでの動作はあまり気にしなくて良いのは助かります。
まとめ
仕様通りに動くようにプログラムを作るのは、プログラマとして当然です。
コードに付加価値を付けることが、自分への付加価値に繋がると信じてい
ます。
おまけ
組み込み系でも Web 系でも「品質の良いコードを書く」ことについては同
じでした。前職では数百人規模のプロジェクトに所属しており、自分要因
でシステムが止まる恐ろしさは十分すぎるほど分かっているので、その点
は良い経験でした。
Web 系だと新しいツールを使いやすかったり、テスト環境も構築しやすかっ
たり、他社のプログラマーとの交流もしやすいので、プログラマーの幸福
度は高いかも?