[2014-09-08-1] に引き続き、また健康診断で便に潜血が見つかったので検査を受けてきました。

実は 3 年くらい前にも引っかかっていたのですが、また誤検知な気がするのと、なにより準備と検査が大変なことを知ってしまったのでスルーしてました。あかん。🙄

💡 今回は閲覧注意な内容ではないと思います。

前回との差分

前回 今回
病院 河北総合病院 荒川外科肛門医院
洗浄剤 ムーベン モビプレップ®
麻酔の方法 注射 点滴

病院を変えたのは、世田谷区から荒川区に引っ越していたからです。歩いて 10 分ちょっとなのでだいぶ近くなりました。

洗浄剤はモビプレップでした。ほんのり梅干しの味がするので、自分は少し苦手でしたね。ムーベンはつい最近の 2022-10-11 に販売中止になってたのですね1。レモン味で飲みやすかったのに…。

麻酔は後述します。

準備から検査まで

前日の昼と夜は配給食でした。昼がクラッカーと野菜のクリーム煮、夜が鳥雑炊と大根のそぼろ煮です。amazon.co.jp で発見。

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当日はなんと 6:00 過ぎに起きました。11:30 受付の関係で、6:30 から洗浄剤を飲むよう指示があったからです。前回は 8:00 起床、14:20 受付でした。内容はアレだし、前回とだいたい同じなので省略します。

受付後、検査の前に点滴を打たれます。まだ麻酔ではないとのこと。

前回の検査は医師と看護師で 2 人くらいだったのに対して、今回は看護師が多め。

検査が始まり、点滴が麻酔2に切り替わりました。なぜか喉の奥がカ〜ッとしてきて、1 分も立たないうちに検査が終わりました。え?と思ったら実は麻酔で意識が飛んでいて、実際は 15~20 分くらい経っていたようです。

まだはっきりしない意識の中、ポリープがあったので切除したみたいなことを看護師から伝えられました。その後数分で意識は復活。痛みや違和感などはありません。

着替えた後で、大腸内部やポリープの写真を院長から見せられつつ、1cm のポリープを切除したこと、これから 2 泊 3 日の緊急入院だと告げられました。

え、緊急入院!?😳

突然の入院

入院なんて人生初です。年末にビッグイベント到来や!😭

とは言え、命に危険が迫っている訳ではなく、以下の偶発症に対応するためのようです。

  • ① 出血:0.007%(ポリープ切除による出血:1~2%)
  • ② 穿孔:0.02%(約 5000 人に 1 人)
  • ③ ショック:0.0009%

「2 泊 3 日ならなんとかなるっしょ!」と思うことにしました。

もちろん入院の準備などしていなかったので、歩いて 10 分ちょっとの自宅に戻って、必要最小限の物資を持ってくることになりました。引き続き、痛みは全く感じません。

部屋着や着替え、洗面用具、スマホ充電器などは良いとして、イヤホンは絶対に忘れてはいけません。個室以外は迷惑になってしまうので。4F に販売機はあるそうでしたが。

今回忘れたのはコップです。部屋の外に自動給茶機があるのですが、コップがないので使えません。看護師さんが紙コップとペットボトルの水をくれました。優しい。2 日目に自動販売機も見つけました。

使い捨ての室内履きにしたのも失敗でした。落ち着きません。普通のサンダルが良いです。

Kindle で本を読もうと、タブレットは持っていきましたが、そんな気分にはなれず全く読めませんでした。

短くも辛い入院生活

入院中は 9:00 と 16:00 くらいに診察がありました。一度も出血は観察されませんでした。

他は何もすることがない入院生活。楽しみと言えば食事でしょう。ということで今回のメニューをどうぞ!!1

朝食 昼食 夕食
1 日目 (入院→)水分 水分
2 日目 水分 ヨーグルト・スープ ヨーグルト・スープ
3 日目 ヨーグルト・スープ(→退院) おかゆ おかゆ

※ 水分とは水またはお茶のこと、ヨーグルトは加糖の小が 2 個、スープは具なし

水分って食事だったんですね…。(白目

出血のリスクを避けるためか、極力モノを食べない入院生活でした。1 日 1 回点滴があり、必要最小限の栄養と止血剤が入っています。余談ですが、最終日に看護師さんにカロリーを聞いてみたら、87kcal 程度でした。必要最小限とは…。😅

不思議なことに、そこまで空腹感は感じずに入院生活を乗り切ることが出来ました。

それよりも辛いのが点滴用の針です。毎回刺されるわけではなく、常に腕に刺しっぱなしで点滴時に管が装着されます。結局慣れることはなく、血管を突き抜けそうな小さな不安と、若干の痛みが気になって、緊張状態が途切れませんでした。

さらに辛いのがシャワーを浴びれなかったことです。冬の 2 泊 3 日だとそういうものなのでしょう。私は結構神経質なので、特に頭がどんどん油っぽくなっていくことはなかなかのストレスでした。

一番辛かったのは、謎の頭痛と肩凝りです。なぜこんな時に…。緊張状態に加えて、YouTube 見過ぎで目が疲れたのかも。あ、Wi-Fi は使えました。👍

あと、私はイビキが全くない無音人間なので大部屋(3 人部屋)にしたのですが、実際は逆でイビキの二重奏でなかなか寝付けませんでした。無音人間こそ個室が良いのかも知れません。一泊 +13,000 円くらいかかるみたいですがね…。

大部屋自体は悪くなく、自分のスペースは十分にありました。カーテンで見えない隣の人とも 3m くらいは離れていました。

待ちに待った退院

退院当日は 6:00 から点滴が始まります。「早く早く…」と 1 時間半弱、点滴が落ちる様子を眺めていました。ディストピア感があります。

点滴が終わったら 8:00 から朝食です。今回も誰よりも早く、3 分もかからずに具なしのスープとヨーグルトを完食です。ごちそうさま。

あとは帰る支度をして 8:45 からの診察を待つだけです。やることもなく 30 分も前に 1F に着いたので、看護師さんに許可を取り、コンビニ ATM から入院費を下ろしてきました。入院費は健康保険適用で 34,000 円ほどです。

診察はすぐに終わり、また診察してくださった院長に書き溜めていた質問をしました。

  • Q. 一般的に便の潜血はポリープが原因なのか
    • A. そうでない可能性の方が高い。今回のような検査は症状発見の良い機会だと考えている
  • Q. ここ数年便秘が続いていたが、ポリープは関係するものか
    • A. 全く関係ないですね
  • Q. 残りの薬は飲み切る認識で合っているか
    • A. Yes
  • Q. このあと何を食べてよいのか
    • A. 明朝までおかゆですね。その後は常食に戻して良いです3
  • Q. 軽い筋トレはやって良いか
    • A. 切除から一週間禁止です
  • Q. シャワーは浴びて良いか
    • A. この後すぐ浴びて良いです。入浴は明日からオーケー

実際にはニコニコと、穏やかに答えてくれました。☺️

シャワーはうれしかったですね。食事はがっくりしました。軽めにセブンのうどんにしようかなーとか、ルンルンで考えていたのに。😅

病理検査の結果 → OK

結果は全く問題なし。

こんな分類だそうで、今回は「炎症性ポリープ」でした。経過観察のため、1 年後にまた検査を受けに来て下さいとのこと。

過形成ポリープ がん化する可能性の少ないポリープ 良性
今回 炎症性ポリープ
腺腫 がん化する可能性があるポリープ 良性(境界)
粘膜内がん 早期がん(内視鏡治療可能) 悪性
粘膜下層がん 早期がん(手術が必要な場合があります)

まとめ

ポリープは見つかったものの短時間且つ無痛で切除が終わり、予想外の緊急入院となったものの年内にケリをつけられて本当に良かったです。荒川外科肛門医院の医師や看護師の皆さんには、良くして下さって感謝しています。

当初は 2 泊 3 日の入院なら勢いでなんとかなると思いました。過ぎてしまえばあっという間ですが、入院中は辛かったです。退院して外を歩いている時、「人は退院していること自体が幸せなのだ」と幸せを噛み締めました。😆

今後は検診でひっかかったら素直に検査してもらいます。3 年前だったらまだポリープが小さく、聞いた話だと日帰りで済んだ可能性はありそうでしたから。その後 2 日くらいの絶食は入院よりもマシです。


  1. 武田薬品、後発品「ムーベン配合内用液」の販売中止  新薬に注力するため | 日刊薬業 - 医薬品産業の総合情報サイト  ↩︎

  2. 後日改めて同意書を確認したら「鎮痛薬(ペチジン)や鎮静薬(ドルミカム)を使用」とありました。 ↩︎

  3. 看護師さんから初日に紙をもらっていたのですが、気づかず質問してしまいました 🙇 ↩︎