amazon.co.jp

[2009-04-19-1] に買って今日読み終えた。期待以上におもしろかった。
外交の現場や、拘置所暮らしに興味のある方wにおすすめ。

序盤は自分を美化しすぎている感じで、正直言ってくじけそうになった。
SAPIO の連載を読んでいるので、それほど目新しいこともなかったし。

しかし、中盤からがらりと様相が変わり、舞台は拘置所に移る。西村検事
とのやりとりは、ここまで書いていいの?くらい書いてあるし、拘置所内
の生活もかなり細かく書いてある。拘置所暮らしも悪くないのかなと思わ
せてしまうから恐ろしい。笑

最後に気になった箇所を抜粋。

P. 495

しかし、一旦報道された内容は後で訂正されません。大多数の国民には、
自己増殖した報道による私や鈴木氏に関する『巨悪のイメージ』と、そ
の『巨悪』を捜査当局が十分に摘発しなかったことに対する憤りだけが残
ります。

鈴木宗男事件の事実がどうなのかは置いといて、痛いところを付いている
と思う。報道機関(特にテレビ)は点でしか物事を伝えないから、事実と反
することを報道してしまったら、それを訂正するのは難しい。

逆に(テレビ局が)まとめサイト的なものを作ると、信頼度がグンと増すと
思う。例えば、全てのニュースに番号が振ってあって、後日テレビ局のサ
イトを見ると、ことの顛末が分かるとか。

「訴状が届いていないので、コメントは差し控えたい。」なんてバカな
ニュースは減るのではないかな。