弊社フィードフォースQiita:Team にも書いたのですが、一般的な話なのでこちらにも加筆しつつ紹介します。(書いてたら全面改訂になってしまったw)

sayコマンドを使ったタイマー

なんだかんだ言って、サウンドが一番気づきやすいです。サウンドが使える環境の方どうぞ。

前職ラングリッチ の時に使っていたのはズバリこれ。開始の「はじめるでやんす」で始まり、4分50秒から終了予告、最後は「おわったでやんす」。

$ say ‘はじめるでやんす’ ; sleep 290 ; say ‘10秒前’; sleep 5; say ‘5秒前’; sleep 5; say ‘おわったでやんす’

上のように日本語でサウンドを出すときは、「システム環境設定」→「音声入力と読み上げ」からKyokoさんやOtoyaさんの声を追加します。
OSX Sound setting

通知センターを使ったタイマー

terminal-notifierをインストール

$ brew install terminal-notifier

4分50秒から終了予告、5分で「時間ですよ!」。これは今日作りました。

$ sleep 290; terminal-notifier -message ‘あと10秒’; sleep 5; terminal-notifier -message ‘5秒’; sleep 2; terminal-notifier -message ‘3’; sleep 1; terminal-notifier -message ‘2’; sleep 1; terminal-notifier -message ‘1’; sleep 1; terminal-notifier -message ‘時間ですよ!’

ワンライナーなのが結構大事です。シェルの履歴は1,000,000件くらいは残しとくと思うので、C-rで簡単に探せます。[2014-05-18-2] も御覧ください。

ペアプロの話

ペアプロは前職ラングリッチの時から本格的にやり始めて、効果を実感できています。メンバー間の認識合わせやチーム全体の底上げに、これほど効果のある方法を私は知りません。

なんでこんな実装をするの?と問い詰めたくなったり、なんでこんなことも知らないの?とイライラすることがあれば、ペアプロが効果がある可能性があります。

ペアプロにも流儀があるようですが、私は以下の方法をオススメしています。
・同じPCを使う
・前述のタイマーを使って5分きっかりで交代する
・3セットくらいやったら休憩する

同じPCを使うのは一瞬で交代するためです。以前は使い慣れた自分の環境を使いたいがために、テンポラリコミットをしてgit pushとgit pullしてましたが、10秒くらいはかかってしまいます。同じPCだったら一瞬です。ペアプロはテンポが大事だったりするので、これは重要です。

5分きっかりで交代するのは、上下関係を作らないためと、考え続けるためです。よくあるのは先輩がナビを、後輩がタイピングを務めるパターンでしょう。先輩は思い通りにならない後輩に、後輩は口だけの先輩にイライラするかもしれません。

休憩を入れるのはこのペアプロが本当に疲れるからです。5分で強制的に交代するので、ちょっと考えるのを止めているとタイピングになった時に、なにやったらよいか分かりません。なので、2人ともずっと考えています。本当に疲れます。丸一日ペアプロしたら、とてもじゃないけど残業なんて出来ません。

最後にペアプロとは切っても切れないエディタの話をします。

私は15年来のEmacsユーザですが、最近のペアプロでは主にvimを使っています。相方がvimユーザかつGitHubとGitの学習も込みだったので、Emacsまで使ってもらうは負担だと思ったからですが、私のvim力がちょっとだけ上がるという思わぬ副作用があって嬉しかったです。

Emacserは変態的な設定をする人が多いので、Emacserから見てもEmacsは避けるべきかもしれません(半分冗談ですw)。他の文化を知る良い機会なので、EmacserはむしろEmacsを捨ててVimやSublime Text、Atom、RubyMineなどを積極的に使ったほうが良いかも。

ペアプロでは「謙虚(Humility)」「尊敬(Respect)」「信頼(Trust)」が一層大事になると思います。人間はみんな考えることが違います。今後もHRTの精神を大事にしていきたいです。

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