[2022-03-06-1] にも書いたとおり、佐々木俊尚さんの Voicy をなんとなく毎日聞いています。Web3 関係の本を出したということで、なんとなく買って読んでみました。それについての読書メモ。
「現在のウェブ3は、単なる権力奪取ゲームにすぎないと断言してもいいと考えている」には完全に同意。歴史好きの私としては、似たようなことが形を変えて螺旋状に続くと考えているので、ユートピアは来ないと思っています。
他もだいたい同意なんですが、自分の認識不足のこととしては「Zoom が平板な画面を並べているだけの二次元のオンラインミーティング」で「平面で全員が並んでいる」ということ。深く考えていなかったけど、現実のミーティングを再現しきれてなかったですね。
メタバースが究極的に進化すると、現実世界のミーティングや飲み会との差が少なくなるのかなと思いました。どの程度少なくなるのかは、とても興味があります。帰省とか楽になると良いな。
現時点では胡散臭く進化も不十分な Web3 やメタバースだけど、距離に関係する課題を解決できると良いですね。
ちなみに、人と人のあいだの距離は4つに分類できるそう。
密接距離 | ↑ 近い | |
個体距離 | メタバース | |
社会距離 | 例: Zoom | |
公衆距離 | ↓ 遠い |
他も Web3 のトークンエコノミーとは贈与経済ではないか?という話も興味深かったです。貨幣経済が「等価」という概念を生んでしまったことで、人間関係を持続させる手立てをひとつ失ってしまった。「貸し借り」を意識しづらくなる。なるほどね。